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「あー…あのな、気軽に異能のことは口にしない方がいいぞ?ただの変人に思われるぞ、下手すりゃ社会的に終わる」
「…わたし、あなたに異能がどうとか一言もいっていないのだけれど。どうしてわかったのかしら?同族はわかっちゃうとか?」
一歩後ずさりながら警戒するように…とうか明らかに警戒されていた
「壊すという単語の時点で分かったよ、大方、能力を使って人払いでもしてたんじゃないのか?」
「へ、へぇ、よくわかったわね、あなたはそういう詮索する力にたけている異能なのかしら?」
「根本的に、僕たちの力は探すとか、治すといった行為には全くといっていいほど向いてないんだよ。壊すしか出来ないんだから。」
人差し指を立てて、まるで小学校の先生のように教えてあげた
「それぐらい分かってるわよ、例えば………対象のたどった道を壊すっていう能力なら、副作用的に、捜索能力にたけているっていうことにならないかしら?」
「まあ…確かに、そう考えれば捜索は可能だ、ただし、大きな痕跡ものこっちまうから、異能狩りにあって終わりだ。」
「異能狩り?それはそのままの意味としてとっていいのかしら?」
ようやく、目がなれてきたのか、少しずつこの子の顔がぼんやりと見えるようになってきた。
「ああ、っとこんなとこで話すことじゃぁない、どっかに移動するか」
「ならこの近くに公園があるわ、そこにいきましょう」
「わかった」
僕は、妹のことなど頭から完全に抜け落ちてしまっていて、その少女についていくことにした。
罠だろうと、負けるとは思えなかったし。
そして五分ほど歩いたところに、少し小さな公園があった
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