プロローグのなかのプロローグ

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「まあ簡単に言えば政府の臆病なお偉いさんが、壊すためだけの異能に価値が見いだせないから捕らえて殺せと言ってくれちゃったわけだ。俺もよくは知らないがなんらかの特殊部隊に。 一応の建前はそれだが、本音は異能持ちが集まって政府に喧嘩売ってこられたら勝てないからその前に潰しておきたいってこと。わかった?」 一気に説明したせいか、喉が乾いたな 「な、なるほど、その特殊部隊が異能狩りの正体なのね」 「ああ、そうだよ、でもまあ、さすがに真っ昼間に白昼堂々僕たちを殺そうってわけじゃないから。」 「夜だけ…なのね?」 「まあお察しの通りだ、だからこんな真夜中に、堂々と異能を使ってのこのこ歩いてた君に警告に来たわけだ。」 「ここに移動した理由は?」 「広い方が僕的に戦いやすいからさ」 「戦うって…」 「そんなの、異能狩りとに決まってるじゃないか」 不意に空間から人影が何人も現れ、僕たちを囲むように広がっていく 体型は様々だが、共通して言えることは黒装束。 そういえばこの子も黒いセーラー服だが、僕をおびき寄せるための罠…なんてことはないよね 「はあ、手早く片付けるよ…じゃないと……あれ?何か忘れてる気が……」 「なにぼさっとしてるのよ、敵が来るわよ」 黒装束の一人が俺の背後からつっこんでくる。 武器は見えない、暗器だろうか、 必死に思い出そうとしながら、遠巻きにそんなことを考えていると 「………っ!」 「背後からってのはまあ定石だよね」 おれはくるっと一回転し、その黒装束の体に触れる 「………壊れろ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「あなた、やるのね、軽く20はいたわよ。」 「おほめいただき光栄だよ、それより……うーん…思い出せん…」 「気になることがあるのだけれど、質問いいかしら?」 「んー?なんだー?……え…お前……確か、今回のテスト学年トップの、夜桜香月……か?」 「………ええ、そうだけれど、それがなにか?」 どうやら不機嫌にさせてしまったらしい 「ああ、すまない…ただの確認だ、それより質問とは?」 「あなたの異能、体に触れてからたった一言で、敵が動かなくなったのだけれど、一体何を破壊したのかしら?」 「………精神だよ」 隠すこともないのでそう答えると
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