1人が本棚に入れています
本棚に追加
「その手に持っているものを差し出しなさい、踏まれたいの?」
「は、はい、すみませんでした!僕が悪かったです!!」
放課後、誰もいない「はず」の旧校舎の一室に愉悦きわまりない様子で口元を緩める少女と、冷や汗をだらだらと垂らしながらひたすら土下座を続ける少年がいた
その少年がひた隠しにしているもの
それは
「ふん、私以外の女からチョコをもらったなんてこと、ないわよね?」
バレンタインのチョコである
「あああ、えっとその、突然渡されてそのまま逃げられたから、その、返しようがなかったというか…その…」
「遺言は済んだかしら?」
その少女が足を振り上げた瞬間
ガラッと言う音と共にドアが開き、金髪の少女が堂々と大きな、大きな!胸を張って歩いてきた
いまにも踵落としを決めようとしていた黒髪少女はそのまま足をおろし、
その胸を忌々しく睨んだあと、自分の平坦とも癒える胸を張り、その金髪少女の前にたつ
「あらー、意外と早かったのねー秋村エリカ、もうちょっと私の分の掃除に時間をとられていると思っていたわ。」
「あんたのせいでいつもより20分もかかったんだからね!夜桜香月!」
「ふふ、あんな見え透いた手に引っかかるあなたがバカなのよ。あ、お礼を言わないとね、私の分まで掃除してくれてありがとう。そんな大きな脂肪の塊があってはさぞかし掃除しずらかったでしょう。保健室にでもいって休んだらどう?」
「アハハ、これで緋白のあんたへの株もがた落ちだからこれくらい問題ないよ♪、でもなー、あんたの言う通りあんたみたいな平坦な胸じゃないと掃除しずらかったよー。いっそ取り替えてくれないかな?」
「ぐぬぬぬ」
「ぬぬぬぬ」
「僕…いつまで土下座してれば良いんだろう…
にらみ合い火花を散らす美少女二名
絶賛土下座中の空気が一名
最初のコメントを投稿しよう!