プロローグのなかのプロローグ

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ダブル壁サンドイッチ事件(エリカ命名)の二週間前。 俺は、いつも通りに授業を受け、困っている人の相談に乗っていた。 いつもは六時頃には帰るのだが、今日は相談が長引いてしまい、帰宅しようとしていた頃には完全に日が落ちていた。 家の明かりと蛍光灯の光を目印にして僕は帰り道を歩いていた 「そういえば今日は、妹の誕生日か…プレゼントは準備済みだし、近道を使うか。」 俺は裏路地に入り、近道を使うことにした。 ただ、ここは光がほとんどなく、ケータイの光を前に向けて、手探りかつはや歩きという謎のテクニックを使い、全力で帰宅しようとしていた。…………のだが 「きゃあ!?」 「うぉぁ!!ばけもの!?」 なにか歩くような物音がしたので、ケータイの光を向けてみると、真っ白に光る顔を持つばけもの…に一瞬見えたが、よく見るとただの女の子だった いや女の子がこんな路地裏を使う時点で無警戒というか、なんというか とりあえず謝っておくことにした 「あ、えっと、驚かしてごめんなさい」 「なんで…?ここには誰も通らないように『壊した』のに!」 壊したという単語を聞いたとたん理解した、ああ、同類かと。
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