動き出した歯車・・・

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徐々に私の番が近づいている。 すると声が聞こえてきた。 ファン「がんばってください。」 陸斗「ありがとうございます! また来てください!」 間違いない・・・ アムロの声だ! 学生時代にアムロとよく似た金子くんはいたけど、今回は間違いない。 アムロの顔に声も同じ・・・ 私は自然と涙が出ていた。 真由「ちょっと友紀! 大丈夫?」 友紀「ごめん。 涙が止まらない・・・」 真由「アムロくんに会うのに、泣いてるのはダメだよ!」 友紀「うん・・・ そうだね・・・」 警備員「では握手券を出してください。」 友紀「はい。」 私は握手券を出した。 警備員「30枚入ります!」 真由「友紀! ちゃんと話をするんだよ!」 友紀「ありがとう真由! 行ってくるね(笑)」 私はついに出番になった。 私はカーテンをくぐり抜け、アムロの前に立った。 アムロだ・・・ そこには少し大人になったアムロがいた。 そして深呼吸をした。 私は笑顔で言った。 友紀「アムロ久しぶり!」 すると思いがけない言葉が返ってきた。 陸斗「あの~ どちらさまですか?」
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