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夏の十六日
魁少将……魁さん、仁さん両人の立会の元、ギルド長の剣帝ことバラック様とダルカン軍部の大総帝、シリス大総帝による対談が行われました。
シリス大総帝は、今までの経緯を話した上で謝罪し、バラック様はそれを受け入れました。
そして両都市の協力を決め、お互いのよい所を生かし、悪い所を補おうという結論になりました。
今までとの違いはおそらく「協力する」という部分でしょう。
そこは魁さんや仁さんの影響が強かったと思います。
二人は口を揃えて、両都市が協力すれば今までにない、よりよい生活が出来るようになるのではないかと言いました。
それならばとシリス大総帝は、両都市を含む新たな国を作ってはどうかと提案しました。
今まで放棄されていたヴァルカン国の政府を組成し、新たな一歩を踏み出したいとの事でした。
バラック様は前向きに検討すると返事し、後日改めて対談が行われる事になりました。
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