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コンビニの事務室。私立高校北野学園の生徒佐原麻里が、店長に万
引きを咎められている。
店長の詰問に対し、麻里は満足に答えられない。
そこへ麻里の同級生北野優香が現れ、許して欲しいと涙の懇願。
優香が地元の名士である学園長の娘ということもあり、店長は麻里を
許す。
だが、麻里は怯えている。
その後、歩道を歩く二人。優しげだった優香、豹変し、
嫌がる麻里の手を掴み、人気の無い公園へ連れて行く。
公園。麻里は優香とその取り巻きに囲まれる。
「言ったよね、失敗したら……ほらっ」
優香、紙袋を麻里に投げる。その中には石で潰された子猫の死体。
「あんたがどん臭くなけりゃ助けてやったんだけどね。本当、何もで
きないのね」
麻里、もうこんなことは止めて欲しいというが、すかさず優香が腹に
蹴りを入れる。
「その前にあんたが生きるのやめなよ。自分で鬱陶しくない?」
「遺書出来上がったら読ませてね」
散々なじられる麻里。
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