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ルシアの突然の言葉に驚く麻里。
周囲の光景が醜くゆがみ始め、ベンチ以外は何もない真っ白な空間
へと変化する。
不気味に微笑むルシア、決闘について説明する。
決闘に勝利すれば、相手を自殺あるいは事故に見せかけ殺すことがで
きる。
だが、自分が負けた場合も同様。
躊躇する麻里に、ルシアは金銭以外の望みを叶えることを提案。
「じゃあ、私を優香さんのようにして下さい」
麻里は家が貧しく、小中高もずっと友達がいなかった。その為、取り
巻きを従え、皆から畏怖される優香を憎むと同時に、ある種の羨望を
感じていた。
「随分控えめなのね、でもオッケー。後は優香さんが承諾すれば決闘開始!」
麻里、契約書にサインする。
その瞬間、ルシアの背後に恐ろしい悪魔の影が見え、麻里は気を失う。
我に返ると、そこは元の公園のベンチ。
ルシア達はいなくなっていた。
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