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「…ん…?」
書庫室は電気がついておらず、見渡しても誰もいない。
だがしかし、クーラーが作動し快適な温度に保たれている。
「…誰か消し忘れたかな」
ミキヲは疑問に思いつつも近くの書庫棚に向かった。
書庫室はよく整理がされており、目的の資料はすぐに見つかった。
思っていたよりも早く終わったので、ついでに必要になりそうな資料もいくつか見繕う。
程よく冷えた書庫室を名残惜しく思いつつも、エアコンのスイッチを消し出口へと向かった。
ガタッ
ドアノブに手をかけ、外へ出ようとしたミキヲの耳に書庫室の奥の方から何かを落としたような物音が届く。
「誰かいるのか?」
声をかけても返事がないことを不審に思ったミキヲは近くの机に資料を置き、奥へと向かう。
おそらく、音がなるとしたら積み重ねられた段ボール周辺からだろう。
ミキヲは段ボールが積み重ねられた後ろをのぞく。
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