1人が本棚に入れています
本棚に追加
「叶兄ちゃん!風也君!コレに着替えて、お客様に夕飯を食べて貰っている間にお布団敷きに行くの!今日の仕事はまずはコレね。」
安南が浴衣とハッピの2セットを持ってきて
仕事の内容を伝えてくれた。
「人数足りなくてね、陰の仕事する人いなくって……ぇへへ~」
理由も単純なものだった。
「終わったら、皿洗いかな?もしかしたら片付けかも、その後は食事かな?」
「よし、しくじった分頑張ろう!皿洗いだったら俺に任せろ!」
僕らの家族の食器を毎日のように手伝う風也だから、得意分野とも言えるだろう。
とにかく浴衣にパパッと着替えた。
しかしまだ仕事開始には少し時間が合ったりした。
手持ち無沙汰に安南と風也はウロウロしてた。
落ち着いて座っていればイライラしないのに。
「あ~、もう!なんて時は遅いの!」
時刻は5時前だった。
そんなとき
少し正面の入り口付近辺りが騒がしいのに気づいた。
耳を澄ませて聴いてみる。
「んっ?どうした叶太?」
「なんかあったみたいでホールがヤケに騒がしいんだ。」
「なにも聞こえないよ?…見に行ってみよう!何も無かったらお客様に挨拶して迎えれば時間潰せるし!」
3人とも同意し控えの部屋から入り口付近のホールへと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!