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しばらくして
電話の着信音が鳴り響いた。
家に設置している主電話だ。
母が急いで口の中のものを飲み込み電話に出た。
なるべく静かにシチューをすする。
「あー、グリンピース残すなよ。」
「静かに、いま電話中だよ!」
風也は小声ながらも話かけてくる。
こいつの口は閉じる事を知らない。
別に叶太は電話を利用して残そうとしていたとかそんな作戦は練っていない。
「はい、そうね……大丈夫何じゃない?聞いてみるから、また後でね。」
母が電話相手になんだか馴れ馴れしいところから知り合いからだろう。
そんなこんなで会話は終わってようだ。
受話器を戻して母が戻ってきた。
そして叶太の器をみて一声
「こら、グリンピース残さないの!」
「ぷっくくく。ほら見ろ。」
「うぅぅ。」
「永太もご飯食べない。」
「うぅ今度こそは……。」
「くくく……。」
「風也君笑いすぎよ。」
「あっすみません。」
母に仕切られ皆定置に着き普段通り食事に入った。
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