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ガシャァン!
カウンターにいるスティーブの真横、右にいるジャックとの間に男がうつぶせに倒れ込んできた。
その後頭部はむんずと何者かに掴まれている。
ガシャァン!
さらにもう一人。
今度はスティーブの左側、アンディとの間に頭が突っ込んできた。
バーテンはやれやれ、と呆れ顔である。
「うるせーぞ」
ようやくスティーブが反応した。
よく見ると、彼の左右に突っ伏しているのは先ほどサラに声をかけていたバンドマン達である。
「スティーブ。コイツらがアンタの女に手ぇ出してたようだが?」
二人をぼろ雑巾に変えてしまったのは、店内にいたファントムズメンバー達であった。
どうやらスティーブとサラが親しげに話していたのを見て、勘違いさせてしまったらしい。
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