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「うぅっ」
「起きたか?」
ホームベース二階。
ほこりっぽいベッドに寝かされていたビッグ・ペインの目が開いた。
裸電球一つが天井から照らす、薄暗い部屋である。
彼の周りにはマーカス、スティーブ、そしてジャックとアンディの姿もあった。
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スティーブがポリスカーを振り切って戻って来た時には、ビッグ・ペインはここで寝息を立てていた。
身体中にバットなどで打たれたアザがあるようだが、その痛みで気を失っていたのではなく、激しい疲労で眠っていたらしい。
「あぁ。やられたぜ。
大失敗だ」
「どういう経緯だったんだ、ペイン」
「いきなりさ。傘下を増やすと伝えて、俺達の下につくように話した。
結果はご覧の通り。お前達が来なけりゃ逃げきれなかったよ」
「レースで勝負してたんじゃねーんだな。
鬼ごっこして遊んでただけかよ」
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