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スティーブの言い方に、マーカスが腹を立てる。
「てめー!どうしてそういう物言いしか出来ねーんだよ!
ペインは怪我負わされてんだぞ!」
「マーカス、よせ。一人で突っ走ったのは俺だ。
むしろスティーブには感謝しているくらいだ」
温厚なビッグ・ペインがそれをたしなめる。
「チッ…」
「で、やったのは何て野郎だ。
リチャードの次はてめーの尻拭いかよ。どいつもこいつも下手打ちやがってよ」
「いや、報復なら必要ない」
「あー?なに意地張ってやがる」
スティーブは苛立った。
「違う。そういう事じゃない。
もし、ここでお前達が奴らを叩き潰したとしてだ。そんな話はすぐにブルックリン内に広がる」
「当たり前だろ。そのくらい問題ねー」
「アイツらはひとまず後回しにする。
そうじゃなきゃ、無理やり潰されると身構えちまった他のチームとも手当たり次第にケンカして回ることになるぞ」
初めに交渉で、出来る限りの傘下を増やしていくという事らしい。
スティーブ達、ファントムズの出番はその後、アイアンローチによる『始末』はさらに後となる。
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