Truth

62/81
前へ
/1003ページ
次へ
スティーブの言い方に、マーカスが腹を立てる。   「てめー!どうしてそういう物言いしか出来ねーんだよ! ペインは怪我負わされてんだぞ!」   「マーカス、よせ。一人で突っ走ったのは俺だ。 むしろスティーブには感謝しているくらいだ」   温厚なビッグ・ペインがそれをたしなめる。   「チッ…」   「で、やったのは何て野郎だ。 リチャードの次はてめーの尻拭いかよ。どいつもこいつも下手打ちやがってよ」   「いや、報復なら必要ない」   「あー?なに意地張ってやがる」   スティーブは苛立った。   「違う。そういう事じゃない。 もし、ここでお前達が奴らを叩き潰したとしてだ。そんな話はすぐにブルックリン内に広がる」   「当たり前だろ。そのくらい問題ねー」   「アイツらはひとまず後回しにする。 そうじゃなきゃ、無理やり潰されると身構えちまった他のチームとも手当たり次第にケンカして回ることになるぞ」   初めに交渉で、出来る限りの傘下を増やしていくという事らしい。 スティーブ達、ファントムズの出番はその後、アイアンローチによる『始末』はさらに後となる。
/1003ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1525人が本棚に入れています
本棚に追加