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「アンディ、車を頼む」
「だろうと思った」
くたびれた木製階段をギシギシと鳴らしながらスティーブが下っていく。
すぐに騒がしい一階フロアに到着だ。
「ジャック、おめーも来るか」
「あー?どういう風の吹き回しだ」
リーダーからの誘いに、ジャックは疑念たっぷりの意味合いを込めてキツい視線を返す。
まるで、汚いものでも見るかのようなしかめっ面だ。
「ジャック」
「んだよ」
「俺を殺すまでは、てめーはファントムズのサブリーダーだ。分かるな」
「…」
これは効いた。
つまりいつまでも煙たがりながら従うか、嫌なら自分を殺せと暗に伝えているのだ。
「どうなんだ。走行中のショベルに矢を放つ度胸があるか?
ねーんだったら飲みに行くぞ。仕事を先送りにされて苛立ってんだぜ、俺ぁよ」
「おごれよ」
「死ね」
三人が連れ立ってホームベースを出て行く。
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