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「えっ?忘れちゃったの!?」
「なんだ、新手の逆ナンパか?
相手してやれよ、スティーブ」
横からジャックが茶々を入れてくる。
スティーブはそんな事は無視して目の前にいる女を凝視した。
「そんなんじゃないって!サラだよ!
ほら、ピッツバーグで会ったじゃない!」
「…あぁ。思い出した。
確か、大学生だったか」
ようやく失われていた記憶にたどり着く。
サラ。ピッツバーグでスティーブが声をかけた女だ。
デートの途中、強姦に襲われそうになったのをスティーブが助けた。
「そうそう!良かった!
やたら強い男だとは思ったけど、なるほどね。バイカーのリーダー様でしたか」
スティーブやジャック、アンディが着ているジャケットを見ながら、サラは納得だと頷いた。
「何しにこっちへ?」
「友達と二人で旅行だよ。彼女は同学部のスーザン、よろしくね」
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