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スーザンが「よろしく」と軽く右手をあげる。
「旅行ねぇ。ま、楽しんで帰れよ」
「つれないなぁ。せっかく会えたんだし、一緒に飲もうよ!」
「あー?滞在中の食い扶持にしようって腹づもりなら、二人とも売り飛ばすぞ」
「最悪!」
ジャックがゲラゲラと笑い、アンディはそっぽを向いているが、サラとスーザンは顔を真っ赤にしてしまった。
平手打ちが飛んでこないのが不思議なくらいだ。
「そう言われても仕方ねー女じゃなかったか?」
「違うし!」
「サラ、何なのこの人。もう行こうよ」
スーザンがサラの手を引く。
しかし、そこに別の一般男性客が二人、割り込んできた。
ひどく酔っている様子のバンドマンだ。
「おうおう。ソイツに腹が立ったんなら、俺達が相手してやろうか、お嬢さん方?」
「四人で楽しい事しようぜ」
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