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もちろんシラフであれば、彼らもスティーブ達が女と話しているところに近寄ったりはしないはずだ。
…
「いいよ。飲もう」
サラはそう返し、意外にもその男達と少し離れた場所で談笑し始めた。
仕方なくスーザンもそれに付き合っている。
「けっ。少しは変わったかと思ったんだけどな」
「尻軽って事か?」
「知らねーよ。バーテン、ビールだ」
二杯目の注文をしながらスティーブは顔をしかめた。
「誰だってあんな言い方されりゃ、頭にくるさ」
ぼそりとアンディが言った。
…
「おっ?何だか面白い事になってるぜ。女が騒いでやがる。
どこかに攫われて犯されちまうんじゃねーの?」
ジャックが指差すが、スティーブは視線を動かさない。
「ピッツバーグの時と同じだ」
「あっ」
何やら動きがあったらしいが、それでもスティーブは振り返らなかった。
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