第2話 『初恋と確執』

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腰に回した手は、リンの細い体を支え、柔らかさを感じていた。 髪が頬にあたる。 心臓が強く音を立てて、このまま離したくない気持ちが支配しいいた。 このまま…… このまま強く抱き締めることが出来たら、どんなにいいだろう? そう思いながら、そっとリンから離れた。 「ドジ」 高鳴る鼓動を隠すように悪態をつくと、 「悪かったわね。ドジじゃなくて酔っぱらいです」 リンは軽く舌を出した後、アハハと笑った。
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