第2話 『初恋と確執』

15/35
前へ
/35ページ
次へ
そんなリンの姿に、笑みが零れる。 その笑顔が好きで、 優しい話し方が好きで、 細くて長い指が好きで、 サラサラのいい香りのする髪が好きで…… リンの好きなところをあげたらきりがないくらい、どこも大好きで……。 いつかこの気持ちが抑えられなくなって、リンを強く抱き締めてしまったらどうしよう、なんて考えてる。 何度もリンを抱き締めることを思い描いたけど、 もし、本当に抱き締めてしまったら、そのまま離せなくなりそうで怖い。 そうしてしまうことで、リンが俺を敬遠してしまい、今までのように過ごすことが出来なくなるのが怖い。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2988人が本棚に入れています
本棚に追加