第2話 『初恋と確執』

18/35
前へ
/35ページ
次へ
――― ――――― ―――――――― それから更に一年の月日が経ち、中学3年になった。 もうすぐ15歳の誕生日が来て、リンと出会って二年になる。 自分とリンの間も、リンと隆の間も何の進展なく、あの頃のままだった。 15歳になったら、リンに想いを告げようと心に決めていた。 あの頃よりも更に背は伸びて、肩幅もしっかりしてきて、リンを守れるだけの大人になってきたと思っていた。 六つの年の差やその後の気まずさを気に病んでいては、いつまでも前進できないと気付いたからだ。 誕生日に拘りがあるわけでなかったけれど一つの節目として15歳になった日に、想いを告げたいと思っていた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2989人が本棚に入れています
本棚に追加