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それから更に一年の月日が経ち、中学3年になった。
もうすぐ15歳の誕生日が来て、リンと出会って二年になる。
自分とリンの間も、リンと隆の間も何の進展なく、あの頃のままだった。
15歳になったら、リンに想いを告げようと心に決めていた。
あの頃よりも更に背は伸びて、肩幅もしっかりしてきて、リンを守れるだけの大人になってきたと思っていた。
六つの年の差やその後の気まずさを気に病んでいては、いつまでも前進できないと気付いたからだ。
誕生日に拘りがあるわけでなかったけれど一つの節目として15歳になった日に、想いを告げたいと思っていた。
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