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その後、
定期的にリンに連絡して、いつしか二人で頻繁に会うようになっていた。
遊園地に行ったり、食事したり。
二人で過ごすのはとても楽しかったけれど、いつもリンが支払いをしようとすることがとても嫌だった。
それでも自分の懐が暖かい時にリンを誘っていたのだけど、中学生の小遣いには限界があった。
「リン、俺アルバイトしたいな」
知り合って一年が経ち、自分は中学二年生になっていた。
いつもの様にCOCOで食事をしている時にそう言うと、リンは少し驚いたように顔を上げた。
「えっ?どうして?お父さん、お小遣いくれないの?」
「そう言うんじゃないけど……」
「アルバイトって言っても、中学生は新聞配達くらいしか出来ないでしょう?」
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