第2話 『初恋と確執』

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「そういうリンは?隆とどうなってるんだ?」 話題を振り返すと、リンは顔を曇らせた。 辛そうな表情を見せるリンに身を乗り出し、 「もう、やめろよ」 と強い口調で言った。 「えっ?」 「隆なんて、やめろよ」 リンは驚いたように目を見開いた。 テーブルの上に置かれているリンの手を握り、 「本気で言ってるんだ、隆なんてやめろよ」 俺がリンの側にいるから……。 そう言おうとした瞬間、リンは焦ったように手を払い、席を立った。 「わ、私、用事思い出しちゃった。……樹利、またね」 そう言って逃げるように去って行った。 そんなリンの後ろ姿を眺めながら、苦しさに拳を握りしめた。
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