第2話 『初恋と確執』

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やっぱり駄目なのかもしれない。 あんな困った顔をさせてしまった。 どうすれば、いいんだろう。 六つも年下だから、俺じゃあ駄目なのか? もう少し大人になるまで、待てばいいのか? それとも、俺のことは好きにはなれないのか? もう、諦めるしかないのか? リンの笑顔を思い出しては、胸を痛めた。 こんなに好きなのに、諦めることなんてできるんだろうか? 深い溜息をついて、空を仰いだ。 苦しい。 それでも、例え振られるとしても、もう一度ちゃんと話したいと思っていた。 しかし後日リンがなぜ困った顔を見せていたのか、その真の理由を知る事となる。
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