第2話 『初恋と確執』

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―― ―――― ―――――― それから数日後、帰国した父から突然、とあるレストランまで来てもらえないかと連絡が入った。 『男同士の話があるんだ』 電話越しにそう言った父の言葉に、すぐに女性関係の話だろうと感じた。 もしかして離婚するのかもしれない。 そう思いながら、待ち合わせ場所であるレストランに入ると、奥の席で父が待っていた。 「一体、なんなんだよ」 対面に座るなりそう言うと、父は苦笑を浮かべた。 整った顔立ちに、グレーの髪。 上質なスーツを身に纏うその姿は、息子の目から見ても絵になる男だと感じさせた。 映画俳優のような雰囲気に、店内の女性客が父を見ては噂話をしていた。
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