第2話 『初恋と確執』

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その後のことは、よく覚えていない。 レストランのテーブルを叩きつけて、店を飛び出した気がする。 リンの涙目を目の端で見た気がした。 姉? リンが俺の姉だって? 二年間想い続け、恋焦がれた人が……姉だって? 突然の吐き気に路地裏に入り、何度も吐いた。 リンが姉。 今までの不可解な行動が、一気に納得できた。
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