第2話 『初恋と確執』

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本当はここに甘えに来た。 隆に八つ当たりして、 泣いて、 そして立ち直れたらと、心のどこかで思っていた。 自分の見て来たもの、大切にして来たもの、そのすべてが崩れる。 もう、何もかもわからない。 何も信じられない。 気がつくと、隆を突き飛ばした後、殴りつけていた。 「もう、いい加減にしてくれよ!」 そう叫んで、店を飛び出した。
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