2987人が本棚に入れています
本棚に追加
なんとなくプレゼントを受け取り、彼女の真っ直ぐな美しい長い髪を見て、自嘲的に笑った。
「俺のこと……好きなの?」
「えっ?あ……うん」
真っ赤になって頷く彼女に、冷笑を浮かべた。
俺と今まで一言も会話したこともないのに、『好き』だなんて、よく言うよ。
すべては錯覚だというのに。
その時の自分は、
もう、どこか壊れていた。
「それじゃあさ……俺と寝れる?」
笑みを浮かべてそう尋ねると、彼女は驚いたように目を見開いた。
「いやならいーけど」
そう言うと彼女は、更に頬を赤らめて、コクリと頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!