第2話 『初恋と確執』

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覚えているのは、リンのように真っ直ぐな綺麗な髪だけ。 部屋に入れ服を脱がし、彼女を抱いた。 しかしその時、抱いていたのは、彼女ではなくリンを抱いていた。 憎むほどに愛しいリンを想い、愛しさと憎しみを込めて、彼女を抱いた。 何度もその長い髪に手を触れ、キスしたことだけは覚えている。 ただ、 それだけだった。 第2話『初恋と確執』 end 第3話につづく
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