第2話 『初恋と確執』

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リンと知り合い一年。 彼氏がいないことはなんとなく分かっていたけど、好きな人有無は聞いていないし、聞けなかった。 その時、隆がテーブルに料理を運んできた。 「オマール海老の蒸し焼きです」 リンは、いいところに来た、とばかりに隆を見上げた。 「隆、あのね」 「ん?」 「樹利がここで雇ってもらいたいって言ってるの。雑用でいいんだって」 リンの言葉が終わらない内に、 「何でもするんで、お願いします」 と頭を下げた。
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