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リンと知り合い一年。
彼氏がいないことはなんとなく分かっていたけど、好きな人有無は聞いていないし、聞けなかった。
その時、隆がテーブルに料理を運んできた。
「オマール海老の蒸し焼きです」
リンは、いいところに来た、とばかりに隆を見上げた。
「隆、あのね」
「ん?」
「樹利がここで雇ってもらいたいって言ってるの。雑用でいいんだって」
リンの言葉が終わらない内に、
「何でもするんで、お願いします」
と頭を下げた。
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