第2話 『初恋と確執』

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「樹利君なら、大歓迎だよ。ウェーターでいいかい?」 「お願いします、ありがとうございます」 「それじゃあ、帰る前に裏に来てもらっていいかな」 ニッコリ笑う隆に、 「はい、よろしくお願いします」 と、また頭を下げた。 隆が厨房に戻った後、リンも嬉しそうに笑みを浮かべた。 「良かったわね。隆は優しいから、きっと働きやすいわよ」 「俺もそう思う」 「なんたって、私の心の王子様だし」 恥ずかしげそう言ったリンに、 「えっ?」 と目を見開いて視線を合わせると、リンは頬を赤らめ肩すぼめた。
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