初めまして王道学園

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「初めまして、僕は生徒会の副会長でお二人の案内役の神田慶士です。 よろしくお願いします」 「ご丁寧にどうも。 編入生の仙道孝助だ、よろしく」 「剣崎智明ですー」 先に挨拶をしてくれた副会長は、将来的には営業に向いてそうな感じの物腰の柔らかさだった。 「にぃ、副会長イベントは?」 「常識的に考えたらあれは初対面の相手に失礼だから俺には出来ない。 ごめんなトモ」 ここに来る前、トモに詰め込まれたよく分からない知識によると[嘘の笑顔を指摘する]という行動に出ないといけないらしい。 「副会長のは、嘘の笑顔というより愛想笑いだろう」 「うー」 拗ねたトモの頭をまた撫でる。 「俺は愛想笑いでも別に良いと思う。な」 「んー、しょうがない。 イベント不発かー」 「楽しみにしてたのに、悪いな」 この学園でトモの期待しているイベントとやらで、俺がクリア出来そうなものなんて果たして有っただろうか。
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