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「ちょっとまて!」
きたきた!
僕「ちょっとごめんよー、はーいどいてー、通るよー」
「まてって言ってんだろ!」ガシッ
え?
捕まった?
僕足の速さには自信があったのに!
僕「なんですか?離してください」
僕は帽子を深くかぶりなおした
顔を見られないために…
「ギル!」
僕「!?…アル?」
アル「どうして急に出ていったんだ!」
僕「………あそこにいても邪魔になるだけ…腕、離して。それにアルにはカンケーない」
アル「ッ…」
スったやつがアルだったとは…気づかなかった……不覚!
アル「オレは!…ギルのことが心配で」
僕「ココまできた?笑わせないでよ。心配されるなんて思ってもみなかった。僕のことなんか…どうでもいいと思われてると思ってた……僕に触ると汚れるから、触らないでね。じゃ僕行くところあるから」
アル「すまなかったッ!オレは…オレはどうしてもギルと一緒にいたくて……仕事を早く覚えて欲しかった!それにギルはキレイだ!オレとわかれても屋敷にいると思ってた…ギルがオレのこと嫌いになっても、一緒にいれると思ってたッ!」
僕「……僕、キレイ?」
アル「当たり前だ!もう一度やり直してくれないか?この前、女と歩いてたのは、ギルにプレゼントしたくて…姉貴に協力してもらってたんだ!これ…受け取ってくれるか?」
僕「……うん!」
アル「ってあれ!?財布がない!なんで!?どっかで落としたかなー」
僕「…ごめん」
アル「なんでギルがあやまる…もしかしてスった?」
Fin.
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