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学校への留学手続きをすべて終え、いよいよ旅立ちの日。
空港に向かう前に、三上の家に立ち寄った。
大荷物で突然訪れた自分に、三上はただ目を丸くしていた。
「突然悪い。最後に謝りたくて」
苦笑しながらそう言うと、
「最後って?」
と三上は動揺しながらスーツケースと自分を交互に見た。
「パリに留学するんだ。
言われた通り、女史の目の届かない所に消えるよ」
「えっ?」
三上は虚を衝かれたように目を見開いた。
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