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「難攻不落の堅物も、菅野の手にかかれば、これだもんな!」
知らぬ間に観察していた友人達の姿に、言葉を失った。
三上は目を大きく見開いた後、唇を噛み締め、力一杯、頬を平手打ちして来た。
パアン、と歯切れの良い音が響き、頬がジンジンと胸を持ったように傷んだ。
「最低ね」
心底軽蔑した眼差しを向け、その場を逃げるように立ち去って行った。
「あ、悪い、菅野つい」
そう言う友人達を殴りつけたい心境にかられ、ギュッと拳を握り締めた。
いや……でも、一番悪いのは、この俺だ。
こんな友人と付き合っていたこと。
どんな理由があれ、賭けに乗っていた。
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