第3話 『高校生』

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そう思い直し、すぐさま三上の後を追ったが、既にその姿はなく、彼女の家を調べ、家まで謝りに向かった。 しかし彼女は玄関のドアを決して開けてはくれず、姿を見せなかった。 「もう、帰って!」 そうドアの向こうで叫ぶ。 真面目で真っ直ぐな彼女を傷つけたことに、胸は痛んだ。 「……女史、最初賭けから声をかけたのは本当なんだ。 でも最初だけだった。俺、女史と一緒にいて、色々な話をして好きになったんだ。皆が見てたのも知らなかった。 本当にごめん、謝るよ。 だからお願いだから、顔を見せてくれないか。 はじめて、真剣に女の子と向き合いたいって思ったんだ」 必死で訴えた。 それでも、ドアは開かなかった。 「もう……お願いだから、私の目の届かない所に消えて! 顔も見たくないわ!」 悲痛な涙声。 「女史……」 彼女の深く傷ついた心に、もう何も言えなかった。 しばしその場に佇み、ゆっくりと背を向けた。
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