2605人が本棚に入れています
本棚に追加
女の子を軽蔑して抱いてきたなんて、それは嘘だったんだ。
自分の傷を癒すために、近付く女の子を利用して来たんだ。
ひと時の快楽で自分の傷を癒していたつもりだった。
好きになることが怖くて、肌だけは重ねても、心を見ないようにしてきただけなんだ。
一時的なぬくもりだけを求めて、深く関わることを恐れていたんだ。
自分に利用されてきた女の子は、自分と同じように傷ついてきたのだろう。
同じだけの傷を負わせてきたのだろう。
深く傷ついた三上の姿は、自分にすべてを伝えた。
最初のコメントを投稿しよう!