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高校に入学すると、更に乱れていたように思える。
近付く女の子を簡単に抱いてはそのままにして来た。
そんな自分を軽蔑する者、おこぼれを預かろうと近付く者、軽蔑しながらも興味を惹かれる者、様々な人間が絶えず周囲を取り巻く。
それもウザくて仕方がなかった。
「菅野だったら、絶対できるって」
教室の隅でいつも自分の周りを取り巻いている友人達がそんな話をしているのが耳に入り、
「俺がどうしたって?」
と怪訝に思いながら歩み寄った。
「あっ、菅野、ほら、あいつ見てみろよ」
と友人達は図書室に向かっている一人の女生徒を指した。
キッチリとまとめられた髪に、厚い眼鏡をかけた細身の女生徒だった。
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