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「そうそう、話を戻してあの才女、ああ見えて難攻不落らしいんだ。三年のイケメンがふざけて告白したら一蹴したらしいぜ。
でもよ、菅野だったら簡単に彼女を落とせるんじゃないかって話してたんだよ。
で、落とせるか落とせないか賭けしようって話にまで発展してんだ」
その言葉に呆れたように息をつき、踵を返して彼等の元を離れた。
「くだらない」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ、一言だけでいいんだ、一言、彼女に声かけてもらうだけでいいからさ、頼むよ、菅野」
と慌てながら肩をつかむ。
「興味ないし、そんなの」
「そうだ、菅野が乗りたがってた、俺のバイク一日貸すから」
その言葉に、思わず足を止めた。
あのバイク、か。
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