第3話 『高校生』

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「……一言声かけるだけでバイク貸してくれるのか?」 振り返ってそう尋ねると、 「ああ、勿論。ただし、彼女を落とす気で声かけてくれよ」 友人は強い口調で言った。 「……落とす気でって。無理言うなよ。俺、自分から女の子に声かけたことないんだけど」 と息をつき、 「まっ、一言声をかけるだけで、バイク貸してもらえるなら、いいか」 そう言って、そのまま彼女が入って行った図書室に向かった。
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