第4話 『パリ』

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「見てたわよ、表彰式。切り札は才能だって言い切るなんて、凄いのね」 そう言ってクスクスと笑う彼女に、何も答えなかった。 「ねぇ私、あなたが気に入ったわ。私をモデルに使ってみない?」 と意味深な視線を向ける彼女に、 「間に合ってるからいいよ」 そう答えると、桐華は驚いたように目を見開いた。 「それじゃあ、パーティを楽しんで」 そう言って桐華に背を向けて、ローランの元に向かった。
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