便器と美女。

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便器と美女。

 ボクは学校から帰り、部屋で惰眠を貪っていたはずなのに目が覚めたら薄暗いと場所の冷たい床の上で寝ていた。  どこかで嗅いだことのある懐かしいようなそんな感じの柑橘類のような香りがした。アロマオイルでもあるのだろうか?    誘拐でもされたのだろうか?それとも寝ている間に死んであの世にでもきたのだろうか?そんなことを考えていた。    「目が覚めたかな?」  急に背後から声をかけられ、思わず小さく悲鳴を上げる。    振り向くと暗くてよくわからないが黒いスーツを着た長身の男性がボクを見下ろしていた。  「え?あなたは誰ですか。ここはどこですか?」  よくはわからないが恐らく彼がボクをここに運んだのだろう。  もし犯罪者とかなら、気分を害したら殺されてしまうかもしれない、そんな気がして丁寧に聞いてみた。  「あー うん。びっくりだよね?目が覚めたら知らない場所だもんね。簡単に言うとここはあの世? まぁそんな場所で俺はバアルゼブル。 ベルゼブブって言ったほうがわかりやすいかな?」  にっこりと笑いながら、とても信じれないことを行って来た。  ベルゼブブといえば、ゲームやマンガとかでもおなじみの悪魔で7つの大罪の1つを司ってるっていう蝿の悪魔だったはず。  ボクは、現代っ子らしくゲームをよくやるし将来はゲームクリエイターになりたいなどという夢をもっていたので図解 萌え萌え悪魔辞典などいうよくわからないものまでもっていたので割と悪魔とか天使とかには詳しいほうだ。  「えっと、それで悪魔がいるってことはボクは死んで地獄にきてしまったってことでしょうか?自分で言うのもなんですけど地獄に堕ちるような心当たりは無いんですけど。」  と、いってもおそらく幼少の時代には意味もなく虫を殺したこともあるだろうし分別のつかないころは勝手にお店のものを食べてしまったこともあるとおもう。
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