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「私は、その倍幸せだと思うよ」
照れたように笑う可愛に、
「じゃあ、俺はその三倍」
と言うと、
「樹利ったら」
とクスクス笑った。
「さぁて、朝食いただくかな」
ベッドを降りてキッチンに向かうと、ダイニングテーブルには和食が並んでいた。
「わざわざ早起きして作ってくれたんだ、ありがとう」
と、可愛のこめかみにキスした。
「だって、いつも樹利に夕食作ってもらってるから、朝くらいはと思って」
「夕食作りは譲れないなぁ」
笑いながらそう言ってテーブルにつき、「いただきます」と手を合わせた。
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