第5話 『目覚め』

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このことがキッカケで可愛を失うことになるとしたら、自分はこの日を一生後悔し続けるだろう。 どうして、あの時NYに行くことに決めたんだって、後悔する日が来るだろう。 でも、自分を止められはしない……。 あの時の桐華の気持ちが切ないほどに理解できる気がした。 いっそ、連れて行くことが出来たら……。 弱ったように拳を額に当てた。 ああ……もう、 構うことはない。 連れて行けばいいんだ。 そう思った瞬間、席を立っていた。
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