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女子事務員はヒステリックをお越し部屋を出て行く。
「どーれ、パチンコさでもいんか。」
熊の助は急いで服を着替え居間に行く。
「これーずんたぁんの墓参りさいんからごはん用意してけろ。」
「これ珍しい。」
「そんぬいそぐごどねえべ、仕事がや。」
「仕事などいかねべあ。」
「野鴨の煮込み残っていた」
「何が野鴨だ合鴨だべや。」
「だったら喰うな。」
ガラガラと玄関の戸の開く音がする。
「あれ,熊の助は。」
「うん、これから朝ご飯だって。」
「何,朝ご飯あの野郎仕事仕事さ行く気なのかや。」
「まさか、早く食べて逃げる気だよ。寝てたら布団へっぺがしてやっから。」
「あれ、熊の助さ犬や猫の餌でも喰わせてやれ。」
どうやら姉夫婦が怒鳴り込みをかけて来たようだ。
妹とそんな会話して障子を開き姉は熊の助を睨み付け。
「この野郎、仕事もできねえ金も持っていねえで朝から何言ってんだ。
今日なんかおめが仕事したから神様や仏様びっくりするわけねえよ。
閻魔様から針の山に追い上げられ血の池さ放り投げられる、お前にはそれが合ってんだから。」
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