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ひみつ
君に 最後の秘密を明かそう
これまでの感謝を込めて
どうか 驚かないで聞いて欲しい
真新(まっさら)のガラスを 裸足で渡り
振り向かないルールを破る
透ける眼下には 君がいた
私が命を捧ぐのは 大切な人たちのためであって
無責任な言葉や 思い込みの為ではない
どんなに泥を浴びせられたとしても
守りたいものがある
清への貪欲は 誰もが持つ定め
それは 苦しみに満ちた快楽
迂闊に足を滑らせば
多大な犠牲に飲み込まれるのだ
白い手は 救いを求めるように
艶かしく沈んでいく
過去を罵倒したりはしないよ
まばたきせずに 見つめてあげる
気高く美しい鉛に包まれた姿を
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