けっぱく
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けっぱく
雪風吹雪(ふぶ)く平原で 頭上に掲げた心臓は 鼓動するたび 真っ赤な血潮(ちしお)を吹き上げる 湯気をあげる 熱い命に濡(ぬ)れながら 穢(けが)れなき心を差し出した 既(すで)に去り 戻らぬ人に向かい 届かない言葉を叫び続けている 息も絶えそうな潔白(けっぱく)を 悪魔が優しく包み込んだ 青ざめた手から転げた血塊(けっかい)は 脈を弱め 泥に沈(しず)んでいく
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