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結局莉久を教室に残して、僕達は屋上にやって来た。
幸い誰も居ない。
このあと教室に帰ったら、皆から何て言われるんだろう。
避けられるというのも考えておかなくてはならない。
「悪いな。昼御飯まだ食べ終わってないだろう?」
「あ、はい。でも大丈夫なので、気にしないで下さい」
「そっか……」
何か言いたいのか、ちらりと僕を見る。
少し緊張しているようにも見えた。
「あの、一ノ瀬さん」
「ん?」
「運命っていうタイトルの小説……知っていますか?」
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