運命

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少し進むと、コンクリートの壁に突き当たったので右に曲がる。 そこで、足を止めた。 視界に入ったのは、鞄を抱えた男に群がる三人の男。 群がる三人は全員が金髪だった。 その中で一番背の高い男と目が合う。 「君、俺たちに何か用?」 男の眉間にしわが寄っていた。 目は明らかに僕を睨んでいて、邪魔者扱いされている事が分かる。 「あ、えっと……」 肝心な時に怯えて、言えない自分に呆れてしまう。 すると、男が歩み寄ってきて僕の顔を覗いた。 「君、可愛い顔してるね」
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