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森に覆われた小さな村がある。
街とは大きく離れた場所であまり世間では知られていない。
その村で老人が野菜畑で作業を進め汗を流す、木材で道具や子供の遊び道具を作る。
それが日課だった。
だがある日、その日課にはない出来事が起きた。
「じいちゃん!大変だよ!」
「どうしたんじゃロメオ?」
ロメオと呼ばれる少年が息をきらしながら走って来る。
祖父の前に着くと呼吸を整え来た方向へ指を差す。
「人が…人が倒れてるんだ!」
「人じゃと?そんな馬鹿な」
「とにかく来てよ!」
祖父はそう言われロメオについて行く。
信じられなかったが村の人々が集まっており事実だと知った。
その現場に向かうとそこに倒れていたのは本当に男だった。
ツンツンした赤色混じりの黒髪、炎を思わせる衣のような服でよく目立つ。
「どうします村長、放っておく訳には行きませんし」
「と、とにかくワシの家に運ぼう」
一応 男を運ぶ事にした。
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